LGMD★ブログ★

筋ジストロフィーやロボットスーツHALの話、車椅子での旅行など・・Let's Go! My Dream will come true!!

バリアのない世界

普段、ほとんどバリアを感じることなく生活している。

平日、約9時間を過ごす会社は自分仕様にいろいろ整備してもらっていて、ほとんどバリアがない。トイレは昇降便座だし、駐車場は車のすぐ後ろに車椅子置き場がある。車から立ち上がるのは大変になってきているけれど、今のような暖かい時期は比較的問題がない。

食堂では職員さんがサポートしてくれるし、売店や自動販売機などは電子マネーだから、お金を一切使わない。強いて言えば、Edyに入金するためのチャージだけ。

自宅はバリアフリーで、ヘルパーさんにも入ってもらっているから、生活はなんとかなっている。

外出時はダンナさんが一緒のことが多いから、バリアのある場所でも、なんとか行くことができてしまう。

このように普段はバリアのない世界で生活している。

けれど、ひとたび一人で外出しようとすると一転、バリアだらけの世界になる。まず、家から出るのにドアを開けたり閉めたりするだけでも一苦労する。

駅まで行くには電動車いすで行けないこともないけれど、時間もかかるし、疲れてしまうので、バスかタクシーを使うことになる。一人だと最近はバスには乗っていない。お金払ったり、スロープ出してもらったり、一つ一つの動作にパワーが必要だから・・となると、タクシーを使うことになる。行きは車いすに乗ってしまえばなんとかなるから、一般のタクシー会社がもっている車椅子対応の車両を使う。これは予約で電話が折り返し対応になるなど、ひと手間かかるけれど、介護料がかからず、一般のタクシーの料金だから気楽に使える。一方、帰りは自分ひとりだと車椅子から椅子への移乗が大変だから、介護タクシーを使う。介護タクシーは介助料が1千円というケースが多い。けれど、移乗をヘルプしてもらえるのはすごく助かる。そしてこれが、バリアをなくしてくれる一つの手段となるから、外出には欠かせない。

外出先ではトイレにも困る。今は自力で使えるトイレがあまりないので、行く場所によっては介助者が必要だ。

今日、一人でスーパーに行って、バリアをたくさん感じた。通路の幅によっては行かれないところもあるし、人がいると通るのを躊躇してしまうことがある。それに、ほしいものに手が届かないし、お金を払うのも小銭を扱うのに苦労する。お店の人の手を借りたりすればいいのだろうけど、毎度毎度だと疲れそう。(おつりは財布に直接入れてもらうようにしている)

バリアのない世界というのは限られた場所だけのこと・・・会社では、少しずつ相談しながらかえてもらったりしてきたのだけど、自分が出かける生活圏内のことも少しずつかえてもらっていけたらいいなぁと感じた。

よく行くお店は気遣ってくれて、居心地がすごくいいので、やっぱりたくさん出かけることがバリアのない世界をつくっていくことにつながるのだと思う。バリアというのはハードもソフトもあるけれど、ソフト面でバリアがなければ、意外となんとかなることもある。

少しでもバリアのない世界になりますようにー